2026/09/29 15:15

日本茶についてのおはなし③
荒茶から製品へ-形や大きさを整える-
ここからは「仕上げ製茶(加工)工程」です。
素材である「荒茶」を商品化するための工程です。
最初の工程は「選別」です。
②でふれた通り、”荒茶”は、葉の形は不揃いで茎や粉などが選別されずにそのまま混ざっている状態です。
”荒茶”そのものをあえて販売するという場合もありますが、一般的には商品として外観や香味を整わせ、販売します。あります。そのため、”荒茶”にふるいをかけたり、風力、色彩選別機などを使って、棒や茎、古葉や粉、形が不揃いな部分を取り除きます。そして、茶葉の形や大きさを揃えて外観を整え、再乾燥させます。
再乾燥から再火入れ
次に「(再)乾燥」です。
”荒茶”は水分が多いため、水分を通常の場合5%以下になるまで乾燥させます。煎茶は一般的にだいたい3%前後位です。
水分量を減らすことで、劣化を防ぎ商品としての品質を保持することができます。
また、工程表にはありませんが、最後の仕上げに「火入れ」の過程があります。「火入れ」によりお茶の個性が決まります。乾燥機で熱を加える時、温度が低すぎると青臭さが残り高すぎると焦げてしまいます。原料の茶葉の性質を見極め独特の香気と旨さを最大限に引き出し、商品としての付加価値を高めます。香り・旨みのある良いお茶を販売するために、熟練の技術により温度の見極めが必要なのです。
包装することで品質を維持
最後は「包装」工程です。「包装」は一般的には包むことですが、茶については、”品質保持””取り扱いの簡便化””商品価値の向上”などを目的とするものです。
仕上げ工程を経て、外観や香味が整った”仕上げ茶”は、湿気や酸化を防ぐため、密閉して茶箱や袋に詰めます。
包装材料はいろいろありますが、仕上げ茶を個装した店頭小売り用の場合、防湿性とガスバリア性が高いラミネートフィルム(プラスチックフィルムとアルミ箔で構成)を使用したガゼットタイプの細長い袋で包装されることが多いです。
また、包装の仕方には、空気を含む含気包装・真空包装・脱酸素剤封入包装・窒素ガス置換包装などがあります。
皆さまのお手元に…
こうして包装された仕上げ茶は、茶専門店やスーパーマーケット、デパートなどに輸送され、店頭に並びます。
茶を摘み取ってから、お手元に届くまで、たくさんの工程を経て丁寧に茶はつくられています。
今日、お茶をいれたときにちょっと想像しながら飲むと、またひと味違ったお茶が味わえるかもしれません。
ぜひ、お茶の知識を深めながら、新しいお茶の時間をすごしてみてはいかがでしょうか?

